宮古盛岡横断道路全線開通に伴う106急行バスと山田線との比較
こんにちはDaisukeです。
今回は2021年3月28日に「宮古盛岡横断道路」が全線開通し、ルート変更に伴いダイヤ改正が行われます。
ここでは並行して運行しているJR山田線との関係生も含めてお伝えしていきます。
目次
1.「106急行」のダイヤ改正について
「宮古盛岡横断道路(国道106号線)」は最近では昨年12月に区界峠の区間が開通し、その際もダイヤ改正を行いましたが3月28日に蟇目〜腹帯間、川井〜箱石間、平津戸・岩井〜松草間の各7kmずつの区間が開通し総延長66kmの全区間が開通します。
それに伴いルートが変更となるため2021年4月1日にダイヤ改正を行います。
これにより3種類の種別が誕生します。(改正前は2種類※急行は旧道と新道を通る2タイプと盛宮106特急)
- 急行バス→今までのルート(旧道)を運行するタイプ
- 特急バス→宮古盛岡横断道路を運行するタイプ
- 盛宮106特急→2階建バス使用のノンストップバス
※なお全ての便でやまびこ産直館で休憩があります
2011年の震災以前に運行していた急行・特急・スーパー特急(現盛宮106特急)の3種類体制に戻る形になります。
詳細な時刻等は岩手県北バスHPをご覧ください!!
1.運転本数
・平日
急行バス:下り5本(−6本),上り5本(−6本) 計5往復(うち上り1本は岩手船越駅始発)
特急バス:下り6本,上り6本 計6往復(うち下り2本,上り1本は岩手船越駅発着)
盛宮106特急:1往復運行(全て浄土ヶ浜パークホテル発着)
※括弧内は3月31日までのダイヤと比較した本数の増減です。(新道経由含めた本数)
・土休日
急行バス:下り3本(−5本),上り3本(−5本) 計3往復(うち上り1本は岩手船越駅始発)
特急バス:下り5本,上り5本 計5往復(うち下り1本は岩手船越駅終着)
盛宮106特急:1往復運行(全て浄土ヶ浜パークホテル発着)
※括弧内は3月31日までのダイヤと比較した本数の増減です。(新道経由含めた本数)
2.所要時間
3月31日までの時刻と4月以降の時刻の比較になります。
急行バス:2時間15分→2時間10分(-5分)
特急バス:2時間5分→1時間35分(新道経由の急行便との比較)(-30分)
盛宮106特急:1時間55分→1時間30分(-25分)
2.JR山田線との比較
1.運転本数
・平日
106急行
急行バス:5往復(うち上り1本は岩手船越駅始発)
特急バス:6往復(うち下り2本,上り1本は岩手船越駅発着)
盛宮106特急:1往復運行(全て浄土ヶ浜パークホテル発着)
計12往復運行
JR山田線
快速列車:下り2本、上り1本
普通列車(全線運行便):下り2本、上り3本
計4往復運行(他宮古方と盛岡方で区間列車が2往復ずつと+上り茂市行き1本が運行しています。)
・土休日
急行バス:3往復(うち上り1本は岩手船越駅始発)
特急バス:5往復(うち下り1本は岩手船越駅終着)
盛宮106特急:1往復運行(全て浄土ヶ浜パークホテル発着)
計9往復運行
JR山田線
快速列車:下り2本、上り1本
臨時快速列車:1往復(基本土日祝日に運行)
普通列車(全線運行便):下り2本、上り3本
計5往復運行(他宮古方で2往復+茂市行き1本、盛岡方1往復区間列車が運行しています。)
2.所要時間
106急行バスに関しては4月以降の時刻、山田線に関しては列車によって多少前後します。
106急行バス
急行バス:2時間10分
特急バス:1時間35分
盛宮106特急:1時間30分
山田線
快速列車:2時間10分前後
普通列車:2時間20分前後
運行本数に関しては
バスが約3倍
所要時間に関しては
最速約40分短い
など、バスが優勢になっています。
3.時間帯ごとの比較
・始発〜朝時間帯(始発〜8時前まで)
盛岡行き:山田線始発普通列車05:00発
106急行バス05:20発(土休日は06:05発)
宮古行き:山田線快速リアス11:06発(臨時快速運行日は09:01発)※朝は上米内行きのみ運行
106急行バス05:45発(土休日は07:40発)
・宮古→盛岡方面
土休日を除くとほぼ同じ時間で運行しています。また山田線では宮古→茂市・川内間の区間列車が運行しているためバスと組み合わせるとそこそこの本数になります。
発車時刻(宮古駅発)
(山田線 普通05:00発盛岡行き・普通05:32発茂市行き・普通06:56発川内行き)
(106急行バス 急行05:20発・急行06:05発※船越駅前始発・特急07:45発)
・盛岡→宮古方面
盛岡から宮古に行く際には山田線の直通列車が運行していないためバス一択になります。
盛岡市内側に関しては106急行は中心部(県庁など)を運行のに対し、山田線は比較的郊外を運行しており、朝は盛岡〜上米内の区間列車のみが運行している為、目的地によって使い分けができます。
また宮古市内側では川内〜宮古間でバスと山田線が時間が被らずに運行している為、どちらも利用できます。
発車時刻(川内駅・川内バス停発)
(山田線 普通06:40発・普通08:03発)
(106急行バス 急行07:02発・急行08:57発)
・日中時間帯(8時〜15時台まで)
盛岡行き:山田線快速リアス09:29発のみ(土休日の臨時列車運行時は14:07発追加)
106急行・特急バスが大体1時間に1本運行(土休日は12時以降2時間に1本程度の運行)
宮古行き:山田線快速リアス11:06,13:51発(臨時快速運行日は09:01発追加)
106急行・特急バスが大体1時間に1本運行(土休日は12時まで2時間に1本程度の運行)
・宮古→盛岡方面
この時間帯で宮古から盛岡方面へ向かうには完全にバスに軍配が上がっています。
山田線は多くて2本(土休日の臨時快速運転時)に対しバスは盛宮106特急1本、特急4本(土休日3本)、急行2本(土休日2本)の計5本が運行しています。
発車時刻(宮古駅発)
(山田線 快速リアス09:29発盛岡行き・臨時快速さんりくトレイン宮古号 14:07発※時期により名称変更あり)
(106急行バス 盛宮106特急08:50発・特急09:45発,10:45,13:45(土休日運休),14:45発・急行12:05,15:45発(土休日運休))
・盛岡→宮古方面
この時間帯はバスと鉄道が近い時間帯で運行しており、山田線の午前中の快速列車は40分ほど後に出る特急バスと宮古駅ではほぼ同じ時刻に到着し、午後の快速列車に関しては発車の少し前に106急行バス最速便の盛宮106特急バスが発車しています。
山田線は盛岡市内と特急バスの停車しない川井地区と茂市地区の地域利用には有効手段だと思われます。
発車時刻(盛岡駅発)
(山田線 快速リアス11:06,13:51発・臨時快速さんりくトレイン宮古号 09:01発※時期により名称変更あり)
(106急行バス 盛宮106特急13:45発・特急09:40発,10:40(土休日運休),11:40,14:45,15:45発・急行12:45,16:45発)
・夕方〜最終までの時間帯(16時〜最終まで)
盛岡行き:山田線 普通列車16:15,18:21発(最終列車は19:46発川内行き)
106急行バス:特急16:55発・急行18:05発(最終便)
宮古行き:山田線 普通列車18:03,20:11発(最終便)
106急行バス:特急17:45発(土休日最終便)・急行16:45,19:00発※土休日運休(平日最終便)
・宮古→盛岡方面
16時台の各便は山田線が40分先に出発するものの盛岡到着はほぼ同じ時間に到着します。
盛岡行きの最終便に関してはどちらも18時台の出発で盛岡到着が鉄道が10分ほど所要時間が長いです。
また、川内地区までの利用に関しては山田線の最終列車が一番遅く通勤通学に使えます。
・盛岡→宮古方面
終電に関しては山田線に軍配が上がっています。
盛岡発がバスに比べ1時間以上(土休日は2時間20分程)遅く、盛岡での滞在時間や途中の地区へのアクセス(土休日の時間のギャップは3時間以上)を考えると考えると山田線が平日・土休日ともに最大限の利用ができると思われます。
以上、106急行バスのダイヤ改正についてでした。
106急行に比べると山田線が圧倒的に本数が少なく、所要時間にも差があり運行時間がかぶっている時もありますが使い方次第では山田線も利用できるかと思います。
山田線は運行本数が少ないとはいえ、バスに比べ定時運行しやすく、新幹線との接続しやすいなどの利点があります。逆にバスに関しては道路状況により遅延しやすく、また遅延で新幹線に乗れない場合(接続していない)もあります。しかし所要時間に関しては圧倒的にバスが優勢になります。
鉄道とバスどちらにも良い点はありどちらも一度は利用価値があると思いますのでぜひ106急行バスとJR山田線のどちらも一度利用してみてはいかがでしょうか!!
以上ご覧いただきありがとうございました!!
また次回お会いしましょう!!
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