2021年10月2日以降の上越新幹線について

10月1日(金)のE4系MAX引退以降の上越新幹線の運行情報が発表されましたのでお伝えします。

1.主な変更点


E4系引退に伴いE7系を追加投入(一部E4系→E2系へ変更の列車やE2系運用にも追加)

・E4系引退に伴い2種別連結列車消滅

・新潟駅始発列車「とき300号」を普通車全車自由席→普通車一部自由席へ変更


2.詳細

2-1.E4系引退に伴いE7系を追加投入について

img_3724-1024x576 2021年10月2日以降の上越新幹線について
2021年10月1日に定期ラストランを迎えるE4系(本庄早稲田駅にて)

2021年10月1日(金)にMAXの愛称で親しまれているオール2階建て新幹線「E4系」の引退により運行車両がE7系およびE2系に変更されます。

引退までの運行情報はこちら↓

それに伴い「E7系」が上越新幹線に追加投入され、一部のE4系で運行されていた列車や他の列車の運用がE7系に変更されます。(一部列車はE2系での置き換えおよびE2系運行便を置き換えがあります)

E7系運行便(定期列車)

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追加投入されるE7系(越後湯沢駅にて)

・とき号 26往復中16往復に増加(現状より8.5往復増加

・たにがわ号 13往復中5.5往復(現状より2.5往復増加)

E2系運行便(定期列車)

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あと数年で引退予定のE2系(越後湯沢駅にて)

・とき号 26往復中10往復運行(現状より3往復減少
(※他、新潟〜越後湯沢区間運行便1往復あり)

・たにがわ号 13往復中7.5往復(現状より2往復増加)

なお現在運行されている上越新幹線最速達列車(途中大宮駅のみ停車)はE2系で運行されていますが、こちらは上下列車ともにE7系に置き換えられます。

これにより、E2系はとき号での運行が減少し、たにがわ号での運行となります。
上越新幹線全体で4割程度の運行となります。

↓詳細時刻

2021-08-27-22.26.56-1024x1020 2021年10月2日以降の上越新幹線について

2-2.E4系引退に伴い2種別連結列車消滅

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連結後のMaxとき・たにがわ348号(高崎駅にて)

現在下り1本、上り2本運行されているとき号とたにがわ号の2種別が連結された列車ですが、E4系引退と同時に運行終了し上越新幹線上での連結運行が消滅します。

またこれに伴い越後湯沢駅や高崎駅で行われている分割・併合作業も無くなります。

↓連結シーンを含めた動画を投稿しています!!


2-3.新潟駅始発列車「とき300号」の変更

現在全車自由席(グリーン車除く)で運行されている新潟駅06:09発東京行きの始発列車「とき300号」ですが、利用状況等を踏まえた着席ニーズを増加させるために一部車両が指定席になります。

また現在はE2系(10両)で運行されていますが、E7系(12両)に変更され座席数が増加、さらにグランクラスが連結され車内サービスも向上します。


3.今後の上越新幹線とE2系について

3-1.今後の上越新幹線について

今回のE7系の追加投入に伴い、延命していたE4系の引退およびE2系での運行列車の減少が発生します。

また上越新幹線は2022年度末までにE7系に統一される予定でさらに最高速度が240km/h→275km/hに向上する予定です。
(※今回に関しては最高速度はそのままです。)

それに伴い、E2系は上越新幹線から再撤退(2004年に一度撤退)となります。


3-2.E2系の今後について

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今では仙台以北に入線しなくなったE2系(一ノ関駅にて)

最初に少しE2系の歴史(上越新幹線関係を中心に)をご紹介します。

E2系は1997年3月に200系の置き換えや秋田新幹線開業に伴うこまち号との連結相手(やまびこ号の一部)としてE2系が運行を開始し、同年10月より北陸新幹線あさま号用としてさらに編成数を増加させました。

区別の仕方としては北陸新幹線用がE2系(後のN編成※全廃済み)秋田新幹線増結用車両はE2’系(後のJ編成)大きく2種類があります。
北陸新幹線用は碓氷峠越えのための急勾配を超える機能や電源周波数(50/60Hz)切り替えの機能がついていました。

1998年に当時運行されていた「あさひ号」に投入され2002年11月末まで運行12月からは東北新幹線の八戸開業に伴い登場した10両編成化されたE2系が2004年3月のダイヤ改正前まで運行され、路線ごとの使用車両統一に伴い一時的に上越新幹線から撤退しました。

上越新幹線運行中の2003年に速度試験が浦佐〜新潟間で行われ、最高速度362km/hを記録しています。

一時撤退から9年後の2013年のダイヤ改正以降、東北新幹線でのE5系増備によるE2系の余剰発生と200系の置き換えに伴い、再度上越新幹線へ復活を果たしており現在まで運行されています。

・E2系の今後について

今回のE7系追加投入に伴いE2系の運行にも変化は出ており、とき号からたにがわ号へ運行がシフトしています。

運行自体はほとんど減少していませんが、2022年度末に上越新幹線がE7系に統一されることから後1年程で一部廃車と東北新幹線の予備編成として運行自体が減少することが考えられます。

また現在山形新幹線「つばさ号」で運行されているE3系の連結相手として東北新幹線でE2系が運行されていますが、2024年に新型車両「E8系」が登場し、連結相手がE5系になることによりE2系の運行がE5系に完全に置き換え予定です。

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E8系登場以降順次廃車予定のE3系(東京駅にて)

これにより東北新幹線上の最高速度が全列車300km/h以上で運行されることとなり、最高速度275km/hのE2系がダイヤのネックとなってしまうためこのタイミングで完全引退になることが予想されます。
(または、なすの号や予備車として1年程の間、数編成が細々と残るかどうかだと思われます。)


今回、E4系の引退が表立っていますが、その裏でE2系の引退までのカウントダウンが着々と進んでいることが今回わかりやすく出た形となりました。
(現に最速達運用から今回退いています。)

まだ数年先ではありますが今からでも撮影されることをお勧めします。

ラストランの風景もいいですが、日常の風景こそが鉄道(他のジャンルの風景もそうですが)の輝く瞬間だと思います!!

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