【乗車記】実証実験中!! 三陸高速バス仙台〜宮古線乗車してみました!!

こんにちはDaisukeです!!

今回は現在実証実験中の仙台〜宮古間(仙台線)を沿岸の三陸道を運行するバスを2021年10月22日に運行を開始しました!!

詳細は以前このバスについて記事にしていますのでそちら(↓)をご覧ください!!

乗車記


07:00過ぎ、仙台駅東口に到着しました。

乗り場がいまいちわからなかったので早めにきましたが私がついてバス乗り場案内図を見ている時にそれらしきバスが到着しました。

乗り場は仙台駅東口のロータリー内にある観光・送迎バスが発着する場所
で定期バスは基本使用していない場所でした。

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目印は観光・送迎バス乗り場の看板です。

場所としては
駅の東西自由通路を東口に向かう

バスロータリーのエスカレーターが三つ並んでいる広場のような場所に向かう。

一番左端のエレベーター裏にあるエスカレーターを降りる(エレベーターでも降りれます)
※エスカレーターはエレベーターの真裏にあるので見づらいです)

観光・送迎バス乗り場到着!!


今回は宮城交通のバスでした。
(ちなみに岩手県北バスだと宮古市のグルメが全面にラッピングされたバスみたいです)

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宮城交通のバス(なぜこの撮り方なのかは不明です笑)

この時は出発の25分程前に乗車が開始されました。

運賃は車内で乗務員から直接購入する形で現金のみの取り扱いみたいです。
(購入の際に片道か往復かを聞かれます。往復の有効期限は5日間みたいです。)

他の方を見る限り往復の需要は結構ある印象でした。

そして乗車券を受け取り、実証実験中ということもありアンケートを渡されたので記入!!

詳細は伏せますが内容としては、今後を見据えた設問や乗客の年齢などの需要を確認するためのアンケートでした。


そんなこんなしているうちに出発の時間になりAM 08:00定刻での出発となりました。
次は最初の休憩地「矢本PA」に止まります。

仙台駅発車シーン(アナウンス終了まで)

全体の乗車率は3割〜4割ほどの乗車率で若年層からご高齢の方まで様々な年代の方が乗車しておりました。(乗車日は土曜日です!!)


車内は通常の高速バス同様の4列シートでコンセントやWi-Fi、フットレストなどの設備があり足元も広く長旅に対応しているとても快適な設備でした。
また座席背面にはパーテーションが各席に設置されていました。


途中「日本一大きい交差点」の異名を持つ六丁目交差点を通ります!!

片側7〜8車線の日本一大きい交差点

駅から20分ほど走行し、仙台東部道路の仙台東ICから高速に入りました。

仙台東ICから高速に入ります

ここから気仙沼付近までひたすら高速道路を走行します。

さらに20分ほど走行しAM08:45頃に最初の休憩場所「矢本PA」に到着!!

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矢本PAに停車中の宮古行き宮城交通のバス
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矢本PAの全体(お手洗いと小さな休憩所のみ)

矢本PAでの休憩は7分程度で設備としてはお手洗いと自販機、無料休憩所「イートハウス」があります。

AM08:52に出発!!
次は最初の降車停留所の「気仙沼まち・ひと・しごと交流プラザ」にとまります。

そして途中の大谷海岸IC付近で仙台行きとすれ違いました。
(いきなりすれ違ったので画像はなしですが県北バスのグルメラッピングバスでした!!)

矢本PAから1時間ほど走行し、気仙沼港ICを下りて気仙沼市街を走行し、
AM10:05時刻通りに「気仙沼まち・ひと・しごと交流プラザ」に到着しました。
(途中、気仙沼シャークミュージアムや漁港の目の前を通ります)

気仙沼まち・ひと・しごと交流プラザ到着!!
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気仙沼まち・ひと・しごと交流プラザ(車内より)

ここで2名が降車し、3名が乗車しました。
(なおこの停留所は仙台・宮古線唯一片方向で乗降できる停留所になります。)

AM10:06ほぼ定刻通りに出発、再度三陸道を目指し市内を走行。

数分走行し気仙沼鹿折ICで再度三陸道に入り、
次の休憩場所「道の駅さんりく」を目指し走行します。

陸前山田や大船渡を通り過ぎ40分弱走行すると、
次の休憩場所「道の駅さんりく」に行くため三陸ICをおります。

道の駅さんりく到着!!

そしてすぐ目の前にある「道の駅さんりく」にAM10:46に到着しました。

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道の駅さんりくに停車中の宮古行き宮城交通のバス

「道の駅さんりく」は三陸道が開通するはるか前の2000年に営業開始した道の駅で昔から国道45号線沿いにあったこともあり食事や買い物など休憩施設として充実しており重宝されています。

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道の駅さんりく

位置的には山の中ではあるものの海もすぐ近くなので海鮮や地元の野菜などを購入及び食べることができます。

三陸道開通前は国道45号を普通に走っていれば辿り着きましたが開通後は三陸ICで降りる必要があるため気づかないと通り過ぎてしまう場所になってしまいましたが、それでも駐車場が8割程度埋まるほどのの利用者があり人気のある道の駅にです!!

道の駅さんりく出発!!

そして10分ほど休憩しAM10:55出発し再度三陸ICから三陸道に入ります!!

20分ほど走行すると製鉄の街釜石市の市街を通過します。

釜石JCTおよび釜石中央IC通過

このバスは停車しませんが仙台からバスが1往復出ているのと宮古方面からは三陸鉄道で移動できます。

既にバス路線があることと路線の設定目的、三陸鉄道もあることから停車地にはなっていないと思われます。(もしかしたら本運行が行われた際に検討される可能性もありますが宮古〜釜石間のみの乗車はできないと思われます)


そしてAM11:26頃に山田南ICで三陸道を降り、道の駅やまだ(MEX宮古号の始発・終点)や鯨と海の科学館の横を通り山田町市内に入ります。
全区間の中で山田町付近が一番津波の影響を見ることができる場所ではないかと思います。

陸中山田駅到着!!

AM11:38頃「陸中山田駅」に到着しました!!

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出発時に撮影した陸中山田駅(車内より)

陸中山田駅では2名下車しました。(なお乗ることはできません)

そしてAM11:40定刻通りに出発し次の停留所「宮古駅」に向けて走行します。
ここからは30分ほどで到着します!!

まだまだ工事中の水門などを見つつ、山田ICから再度三陸道に入ります。

山田ICより再度三陸道へ

ちなみに山田から宮古までの区間は震災前に既に完成した区間とここ数年で完成した区間が存在しています。(一番古くてちょうど走行しなかった山田南IC~山田ICは2002年に開通していました。)

そして11:56頃ICとJCTが一緒になった少し複雑な構造の「宮古中央IC/JCT」で長らく走行してきた三陸道を降り、閉伊川を渡ると宮古市街に入ります。

宮古中央IC/JCTを通過し、閉伊川とJR山田線を跨ぎます
宮古駅までJR山田線と並走します。

JR山田線を跨ぎつつ、右側に並走しながら走行すると
まもなく「宮古駅前」に到着です!!

宮古駅前到着!!

PM12:06定刻より6分ほど遅れて到着!!

ここで大半の方が降車されました。
宮古駅はJR山田線と三陸鉄道が乗り入れる駅でとても賑わっている場所です!!

そして降車終わるとすぐに
最後の停留所である「道の駅シートピアなあど」に向けて出発します。

宮古駅出発!!

乗客は私含め3名ほどで、10分程で到着します。

途中、震災の津波で浸水した区域を走行し元市役所があった場所も通ります。

歩道橋脇の公園が元宮古市役所の跡地になります。

そしてPM12:17ついに最終停留所「道の駅シートピアなあど」に到着
4時間20分程の旅が終わりました。

終点道の駅シートピアなあどに到着!!

到着後バスは一旦大型車用の駐車場に移動し休憩or業務確認等を行った後どこかへ回送されていきました。
(おそらく県北バスの車庫に向かい仙台行きの出発時間まで待機すると思われます。)

一旦駐車場に移動(昼食後確認したらいなくなってました)

ということで実証実験中の三陸高速バス「仙台・宮古線」に乗車してきましたが観光にも使えるほか、仙台周辺or岩手沿岸地域からの純粋な移動としても盛岡から新幹線に乗車することを考えると時間は時間は多少かかるものの(1時間10~20分ほど)、料金で見ると半額以下になり、盛岡でのバス乗り継ぎだと時間も料金も安くなります。

そのため宮古〜仙台の移動を考えた時にこのバスはとても良い手段になると思います。

また、このバスに関連したモニターツアーなども実施されているので是非ご利用してみてはいかがでしょうか?


おまけ

最終目的地「道の駅シートピアなあど」(リンクはHPです。)についてご紹介できればと思います!!

この施設は2006年4月にオープンし、物産販売コーナーやレストラン「汐菜」の他、体験学習室や研修室などが併設されている施設で、宮古港出崎埠頭にある道の駅になります。

震災による津波で被災し2階の高さまで浸水し、2012年3月まで休館。
(ちなみにここでの津波の映像はよくテレビで放送されており、今でも震災番組で使われることがあります。)
(崖に津波が押し寄せ車やブルーのボックス(?)が流されているシーンです。)

その後仮設で営業を再開し2013年7月にリニューアルオープンしました。

震災前はタラソテラピー(海洋療法)施設が併設されプールやフィットネス施設などがありましたが、震災前から不採算だったことと震災後も復旧などの費用面を考慮した結果、営業を終了し建物は解体されています。

ちなみにGoogleストリートビューで震災の年の様子を一部見ることができます。
(タラソテラピー施設も残っており、堤防ができる前の様子も確認できます!!)

物産コーナーでは地元の野菜やお土産品などが販売され、レストラン「汐菜」では海鮮丼や海鮮のラーメンなどを食べることができます。

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到着後に食べた浜磯ラーメン(1,100円)
(わかめ・めかぶ・ふのりの海藻類や海老やホタテ蟹の爪などがトッピングされた塩ラーメンです!!)

そして外に出ると向かいには宮古港の漁港と魚市場があり、ここでも「魚市場食堂」で様々な海鮮料理などを食べることもできます!!

少し歩くとできたばかりの高い堤防があり、自動で閉まるような設備がついています。
埠頭側のすぐ隣に建物がありそこに津波到達点の印が提示されているので堤防の高さと同時に津波の高さも確認できます。

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青の表記が津波の到達ラインです。
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堤防を内陸側から撮影

そこを出て少し歩くと震災前に元々あった堤防の跡があります。
高さ的には人2〜3人分程度の高さで津波関係なくさらに上を越えていったと思われます。
(ストリートビューで年代を戻すと撤去される前の堤防が残っています。)

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震災前に使用していた堤防の名残

そしてさらに歩くと元々宮古市役所があった場所はうみどり公園になっていました。
(よく見る堤防を黒い波が超えて車が流される映像は宮古市役所のちょうど裏側の映像です。)

市役所は被災後の2018年10月になるまで使用され、その後宮古駅前の「イーストピアみやこ」に移転し跡地が公園となりました。(ストリートビューで2011年から現在まで見ることが可能です。)

ちなみに津波自体は駅近くまで到達したみたいです。

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旧宮古市役所跡地にできたうみどり公園

ということでご覧いただきありがとうございました!!

バス自体は実証実験中なので本運行されるかどうかはわかりませんが本運行されたら移動手段の一つに確実に追加できるバスだとは思います!!
ただむやみやたらに停留所を増やすと売上自体は上がるかもしれませんが長い目で見た時に他の交通機関が打撃を受け廃止→生活しづらくなり人口流出→自治体衰退(※流れは大袈裟に表現しています)になりかねないかもなので現状の停留所数か途中に停留所を1箇所程度増やすぐらいがちょうど良いのかなあとも思います。

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