留萌線一部廃線後について

現在運行されている留萌〜深川間のうち、「留萌〜石狩沼田間」が廃線になります。

部分廃線日は4月1日(最終運行日3月31日)です!!

大まかに言うと、以前日高線の大部分が廃線となった時と同様に、
近距離移動に関しては路線バス又は乗合タクシー、広域移動に関しては高速バス等を活用し、
通勤・通学などの利用が多い時間は列車との接続を考えた運行となる模様です。

その時の記事はこちら

目次

留萌線について


留萌線は1910年に現在運行している深川〜留萌間が開業し、
その後の1921年に留萌〜増毛間が開業しました。

国鉄時代は石狩沼田駅で札沼線、留萌駅で羽幌線が分岐し、
それ以外にも炭鉱鉄道などさまざまな路線と通じている路線でした。
また、都市圏からの直通列車や貨物列車も存在していました。

民営化後JR北海道となる前に分岐していた路線は廃止または部分廃止で接続しなくなり、
JRとなって以降も一部期間で貨物列車や快速列車も運行していたが、
1999年までに無くなり、2000年以降は臨時や団体などの列車でない限り、
現在まで普通列車のみの運行となっています。

その後、乗客は減り続けJR北海道単独では維持できない路線に区分され、
2016年12月に留萌〜増毛間が廃止になりました。
それ以降も乗客は減り続け、赤字も積み重なり、
2023年3月31日を営業最終日として、留萌〜石狩沼田間が部分廃止となります。

残る、石狩沼田〜深川間の現在通勤・通学需要が比較的多い区間についても、
2026年3月末をもって廃止することがJRと周辺自治体で合意されています。


今後の留萌線と新たな交通体系

今現在の留萌線とその周辺の交通機関

・今現在(2023年3月時点)

現在、留萌線は7往復運行されており、そのうちの1往復は旭川駅発着になっています。
運行は普通列車のみではありますが、停車駅は様々で、各駅に停車する列車や北秩父別駅のみ通過する列車、快速のように途中3駅のみに停車する列車など様々です!!
(車窓動画をあげていますのでぜひYoutubeチャンネルへ!!)

また、周辺の交通機関としては、
・留萌〜旭川間や沼田〜深川間を運行するバスが5往復ずつ運行
・石狩沼田駅周辺では近隣への町営バスや乗合タクシーが運行
(留萌〜旭川間運行のバスが留萌線のほとんどの駅付近にバス停があります。)


・部分廃止以降(2023年4月以降)

留萌線

現状の運行本数(7往復)は維持されます。
基本的には現状の運行を石狩沼田駅で区切ったようなダイヤです。

また、旭川発着の1往復も引き続き運行されるようです。
(※なお、旭川発は運行時間が夕方からお昼の時間帯に変更されます。)

詳細の運行ダイヤはJR北海道の時刻表をご確認ください!!

広域バス

主要地区を結ぶバスについては維持される路線や新規に運行を開始する路線もあります。

・留萌〜旭川と沼田〜深川間運行のバスは現状のまま
・新たに羽幌発〜留萌経由〜旭川行きのバスが1往復運行開始
(3年間の実証実験として運行)

沼田町の地域交通

石狩沼田駅を中心とした地域の交通に関しては、既存のものに加え、
増便と運行ルートの新規追加等があります。

  • httpswww.jrhokkaido.co_.jpCMInfopresspdf230217_KO_Rumoi.pdf-4-1024x616 留萌線一部廃線後について
  • httpswww.jrhokkaido.co_.jpCMInfopresspdf230217_KO_Rumoi.pdf-5-1024x692 留萌線一部廃線後について

廃止後の運行形態の詳細

留萌線については、基本的に現状の運行ダイヤを石狩沼田駅で
区切ったような形になりますのでここでは詳細は省かせて頂きます。
詳細の運行ダイヤはJR北海道の時刻表をご確認ください!!

・広域バスについて

新規に羽幌発着で留萌を経由し、旭川へと向かう高速バス「沿岸特急あさひかわ号」が
3年間の実証実験として運行を開始します。
沿岸バスの運行開始案内はこちらです!!

httpswww.jrhokkaido.co_.jpCMInfopresspdf230217_KO_Rumoi.pdf-3-1024x350 留萌線一部廃線後について

1日1往復の運行で各エリア内のみの利用はできませんのでご注意ください!!

こちらは3年間の実証実験での運行とのことですが、留萌線の残りの区間の廃止に関しても
3年後なので、よっぽど集客が悪くなければ定期運行に切り替わるかと思われます。

留萌〜旭川間の料金は普通運賃で大人2,000円・子供1,000円になります。
また、お得な回数券も発売されます。

なお、既存で運行している留萌・旭川線のバスは現状維持での運行になります!!
詳細なダイヤ等は沿岸バスのページをご覧ください!!
なおこちらのバスは、留萌線沿線の各地を経由しての運行ですが、
石狩沼田駅周辺は経由しないのでご注意ください!!
(石狩沼田駅周辺はまた別のバス路線があります。)

なお「留萌旭川線」のバスは早朝と夜の運行がなく、その時間帯は鉄道が担っていたため、
廃止による移動手段消滅を回避するため、予約制の乗合タクシーが留萌〜深川間で
平日のみ運行されます。

httpswww.jrhokkaido.co_.jpCMInfopresspdf230217_KO_Rumoi.pdf 留萌線一部廃線後について

・沼田町の地域交通について

石狩沼田駅から恵比島駅周辺までを運行している沼田町営バスの「幌新線」は
現在4往復運行されていますが、真布駅周辺はルート外になっています。
新たに通学需要に特化した真布駅を通るルートのバスが新設されます。
石狩沼田駅方面行きが3本、恵比島方面行きが1本追加。

なお、既存のルートのバスは現状維持で運行されます。

留萌方面と沼田町とのアクセスとして、現在「留萌旭川線」のバス停「碧水」から、
予約制の乗合タクシーが運行しています。
これをバスの全便に接続するようにするため、運行時間が拡大されます。

httpswww.jrhokkaido.co_.jpCMInfopresspdf230217_KO_Rumoi.pdf-2 留萌線一部廃線後について

こちらの詳細に関しては沼田町のHPをご確認ください!!

石狩沼田駅と深川を運行する空知中央バス運行の「沼田線」については、
5往復運行の現状維持と思われます。
詳細は空知中央バスのHPをご覧ください!!

ラストランまでの取り組み

3月22日追記

先日、3月31日のラストランに向けた取り組みが発表されましたのでお伝えいたします!!

1.列車の運行について

通常は基本1両で運行しておりましたが、先日のダイヤ改正日の3月18日から
ラストラン前日の3月30日までは1両増結し、全列車が2両編成での運行になります。

また、運行最終日の3月31日は、
全列車が3両増結して4両編成での運行になります!!
また、ヘッドマークも設置され運行されます。

2.最終日のイベント等について

最終日においては、廃止される区間の駅においてセレモニーやイベントが開催されます。
(全ての駅ではないのでご注意ください!!)

JR北海道主催では、「留萌駅」「恵比島駅」にてセレモニーが開催されます!!

  • httpswww.jrhokkaido.co_.jpCMInfopresspdf230315_KO_Rumoi.pdf-2-1024x391 留萌線一部廃線後について
  • httpswww.jrhokkaido.co_.jpCMInfopresspdf230315_KO_Rumoi.pdf-3-1024x402 留萌線一部廃線後について

また、それ以外にも、地元自治体主催でもイベントが開催されます!!

  • httpswww.jrhokkaido.co_.jpCMInfopresspdf230315_KO_Rumoi.pdf-4-1024x481 留萌線一部廃線後について
  • httpswww.jrhokkaido.co_.jpCMInfopresspdf230315_KO_Rumoi.pdf-5-1024x509 留萌線一部廃線後について

と言うことで留萌〜石狩沼田間の廃止まで1ヶ月をきりましたが、
3年後には全線廃止となり、状況によってはバスすらも減便されそうな雰囲気があります。

どんどん北海道の鉄路は寂しくなっていってしまいますね。
広大な大地に人がいない場所ができてもしょうがないと言えばしょうがないのですが。

根室本線の富良野〜新得間もあと1年ほどで廃止されるようですが、
あそこは何かあった時の迂回路として使えないんですかね〜(函館本線の山線もですが)

ECC50A1A-47FA-4122-8873-0DCE31F5D365 留萌線一部廃線後について
もうすぐ廃止される留萌駅

Share this content:

コメントを送信

You May Have Missed