2024年3月開業!! 北陸新幹線「金沢〜敦賀間」の詳細
北陸新幹線が金沢をこえて敦賀まで開業します!!
将来的には新大阪までの延伸が計画されている北陸新幹線ですが、
2024年春に金沢駅から先の敦賀駅まで延伸開業します!!
開業日
2024年3月16日(土)
となります。
それに伴い、同日に金沢〜敦賀間のJR北陸本線のうち、
「IRいしかわ鉄道」が金沢〜大聖寺間の延伸開業と西松任駅が新設されます。
また、大聖寺〜敦賀間は新路線「ハピラインふくい」が開業します!!
そして、前日の3月15日にJR北陸本線は廃止となります。
開業後の運行概要
現在北陸新幹線では4つの列車が運行されています。
(詳細な運行時刻はJR西日本のプレスリリースをご覧ください!!)
速達タイプ:「かがやき号」(東京〜金沢間)
準速達タイプ:「はくたか号」(東京〜金沢間)※長野〜富山間は各駅停車タイプとしても運行
各駅停車タイプ:「あさま号」(東京〜長野間)、「つるぎ号」(富山〜金沢間)
上記4列車のうち「あさま号」(今回の開業区間外を運行)を除いた3列車が
金沢〜敦賀駅間で運転されます。
開業後に金沢〜敦賀間を運行する列車は下記の通りです。
東京〜敦賀間直通運行列車
・かがやき号→9往復(他金沢止まりが1往復運行)
・はくたか号→5往復(他金沢止まり9往復+長野〜金沢間の区間運行が1往復)
敦賀駅で大阪・名古屋方面の特急と接続するつるぎ号(全体で25往復+接続のない列車が5本)
・速達タイプ→全9往復(富山発着5往復+金沢発着4往復)
・各駅停車タイプ→全16往復(富山発着13往復+金沢発着3往復)
現在富山〜金沢間のシャトル運行のみを担っている「つるぎ号」が速達タイプも担う一方で、かがやき号の一部(4往復)は列車によって停車駅が変わり、
はくたか号は各駅停車タイプも担う運行になっています。
そのため金沢〜敦賀間を運行する全39往復のうち23往復は停車タイプと考えると、
開業区間の途中駅も1時間に2本程度は停車しそうです。
(時間帯や接続しない5本を除外しているので偏りはあるかと思います。)
大阪や米原・名古屋方面への特急「サンダーバード」「しらさぎ」と接続は、
「つるぎ号」を中心として運行されます。
また、つるぎ号は現在一部車両(グランクラス含む)は封鎖して運行されていましたが、
金沢〜敦賀開業後は全車両を販売開始し、
グランクラス(飲食サービスなし)も営業を開始します。
所要時間について
現在金沢〜敦賀間は在来線特急が運行されていますが、この区間が新幹線となることで、
東京〜敦賀間が最速3時間強、大阪・名古屋〜金沢が2時間強と短縮されます!!
延伸後の各座席の料金について
先日、金沢〜敦賀開業後の料金が発表されましたので
在来線特急との差も踏まえてお伝えします!!
まず、新幹線開業後の主要駅と新規開業区間ごとの料金(通常期)は下記のようになりました。
※閑散期は-¥200、繁忙期は+¥200、最繁忙期は+¥400してください。
東京 | 上野 | 大宮 | 長野 | 富山 | 金沢 | |
---|---|---|---|---|---|---|
小松 | 自:¥14,070 指:¥14,600 グ:¥21,060 GA:¥29,440 GB: ¥25,260 | 自¥13,830 指:¥14,390 グ:¥20,760 GA: ¥29,230 GB: ¥25,050 | 自:¥13,640 指:¥14,170 グ:¥20,540 GA: ¥29,010 GB: ¥24,830 | 自:¥9,030 指:¥9,560 グ:¥13,130 GA: ¥21,510 GB: ¥17,330 | 自:¥3,390 指:¥3,920 グ:¥4,690 GA: ¥9,930 GB: ¥7,840 | 自:¥1,390 指:¥2,910 グ:¥3,680 GA: ¥8,920 GB: ¥6,830 |
加賀温泉 | 自:¥14,400 指:¥14,930 グ:¥22,780 GA: ¥31,160 GB: ¥26,980 | 自:¥14,190 指:¥14,720 グ:¥22,570 GA: ¥30,950 GB: ¥26,770 | 自:¥13,860 指:¥14,390 グ:¥22,240 GA: ¥30,620 GB:¥26,440 | 自:¥9,360 指:¥9,890 グ:¥14,850 GA: ¥23,230 GB: ¥19,050 | 自:¥4,620 指:¥5,150 グ:¥7,500 GA: ¥12,660 GB: ¥10,570 | 自:¥2,640 指:¥3,170 グ:¥3,940 GA: ¥9,180 GB: ¥7,090 |
芦原温泉 | 自:¥15,060 指:¥15,590 グ:¥23,440 GA: ¥31,820 GB: ¥27,640 | 自:¥14,850 指:¥15,380 グ:¥23,230 GA: ¥31,610 GB: ¥27,430 | 自:¥13,860 指:¥14,390 グ:¥22,240 GA: ¥30,620 GB:¥26,440 | 自:¥9,690 指:¥10,220 グ:¥15,180 GA: ¥23,560 GB: ¥19,380 | 自:¥4,620 指:¥5,150 グ:¥7,500 GA: ¥12,660 GB: ¥10,570 | 自:¥2,860 指:¥3,390 グ:¥4,160 GA: ¥9,400 GB: ¥7,310 |
福井 | 自:¥15,280 指:¥15,810 グ:¥23,660 GA: ¥32,040 GB: ¥27,860 | 自¥15,070 指:¥15,600 グ:¥23,450 GA: ¥31,830 GB: ¥27,650 | 自:¥14,190 指:¥14,720 グ:¥22,570 GA: ¥30,950 GB: ¥26,770 | 自:¥10,790 指:¥11,320 グ:¥16,280 GA: ¥24,660 GB:¥20,480 | 自:¥4,950 指:¥5,480 グ:¥7,830 GA: ¥12,990 GB: ¥10,900 | 自:¥3,210 指:¥3,740 グ:¥4,510 GA: ¥9,750 GB: ¥7,660 |
越前たけふ | 自:¥15,610 指:¥16,140 グ:¥23,990 GA: ¥32,370 GB: ¥28,190 | 自:¥15,400 指:¥15,930 グ:¥23,780 GA: ¥32,160 GB: ¥27,980 | 自:¥14,850 指:¥15,380 グ:¥23,230 GA: ¥31,610 GB: ¥27,430 | 自:¥11,010 指:¥11,540 グ:¥16,500 GA:¥24,880 GB: ¥20,700 | 自:¥5,280 指:¥5,810 グ:¥8,160 GA: ¥13,320 GB: ¥11,230 | 自:¥3,560 指:¥4,090 グ:¥4,860 GA: ¥10,100 GB: ¥8,010 |
敦賀 | 自:¥15,830 指:¥16,360 グ:¥24,210 GA: ¥32,590 GB: ¥28,410 | 自:¥15,620 指:¥16,150 グ:¥24,000 GA:¥32,380 GB :¥28,200 | 自:¥15,400 指:¥15,930 グ:¥23,780 GA: ¥32,160 GB: ¥27,980 | 自:¥11,340 指:¥11,870 グ:¥16,830 GA: ¥25,210 GB: ¥21,030 | 自:¥6,050 指:6,580 グ:¥8,930 GA: ¥14,090 GB:¥12,000 | 自:¥4,950 指:¥5,480 グ:¥7,830 GA: ¥12,990 GB:¥10,900 |
G→グランクラス(GA→グランクラス(A:飲食サービス付き)料金、GB→グランクラス(B:座席のみ)料金
また各駅ごとの詳細な料金は公式プレスリリース
「北陸新幹線の特急料金の認可申請について」をご覧ください!!
現状の在来線特急と新幹線開業後の料金の差
北陸新幹線開業に伴い大阪・京都・名古屋方面と福井・金沢・富山方面の
それぞれの移動において、敦賀駅にて乗り換えが必須になります。
料金も現行の在来線特急料金のみから、新幹線料金も追加されることに伴い、
全体的に多少の料金増加が発生します。
料金の変化については、
関西方面では
最大¥1,620値上がり(金沢〜大阪間の料金)で
富山・新高岡〜京都間においては¥220値下げとなっています。
名古屋方面については
金沢〜名古屋間で¥1,620値上がり、富山〜岐阜間で¥220値下げとなっています。
料金変動の詳細は「北陸新幹線の特急料金の認可申請について」をご覧ください!!
在来線特急の運行終了と今後の運行について
今回の金沢〜敦賀間の開業により並行在来線(JR北陸本線)は、
石川県区間(金沢〜大聖寺間)が「IRいしかわ鉄道」、
福井県区間(大聖寺〜敦賀間)が「ハピラインふくい」、
2つの第三セクター路線として運行されるため、この区間を運行する特急が運行終了します。
運行終了する特急列車
・サンダーバード:敦賀〜金沢・和倉温泉間
・しらさぎ:敦賀〜金沢間(早朝・深夜の北陸新幹線に接続できない各1本は全区間で運行終了)
・おはようエクスプレス・おやすみエクスプレス:敦賀〜金沢間(全区間 列車名廃止)
・ダイナスター:福井〜金沢間(全区間 列車名廃止)
なお、金沢〜和倉温泉間を運行する「能登かがり火号」は引き続き運行されます。
(5往復+臨時1往復の最大6往復が運行予定です。)
花嫁のれん号については現状と同様に臨時列車として2往復運行されます。
また、北陸本線の敦賀〜米原間において、新幹線と接続しない早朝・深夜の時間帯に
運行されていたしらさぎ号の運行終了に伴い、臨時快速が1往復運行されます!!
ということで、2024年3月に延伸開業する北陸新幹線の概要が発表されました。
現在はシャトル列車としての意味合いが強いつるぎ号が延伸運行することは
予想していましたが、まさか速達タイプが出現し、
さらには運行の主を担う列車になっていました。
(JR西日本管内での延伸だからだとは思いますが。)
敦賀で接続を取る列車が「つるぎ号」だけなのは意外な印象でした。
わざわざ金沢経由で東京と大阪・名古屋を移動しようという流れが少ないのは
容易に想像できますが、「かがやき号」すら接続を取らないのは予想外でしたね。
そして、分断される七尾線の特急の行方も気になりましたが、
やはりサンダーバード号の和倉温泉行きは廃止、能登かがり火号と花嫁のれん号は
引き続き運行という形になりました。
双方へは乗り換えが2回(特急→新幹線→特急)に増えたのは少し面倒な上に
接続タイミングによっては、乗り換え時間を含めると現状と所要時間がさほど
変わらないのではと思うので、和倉温泉発着の1往復は残してもいいのではとも思いました。
しかし、設備や他路線に乗り入れという形になるので手続きや金銭面的など運行上において
面倒な処理等が発生するので廃止になったんだと思われます。
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